「かみさんは妹弟子みたいなもんですよ。昇也のことを『お兄さん』て呼ばなきゃ」
昇太は、「自分が売れれば落語界はよくなる」という考えで、いい意味での個人主義者といえる。それが落語芸術協会の会長を引き受けた。
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昇太「協会員の落語家が、『おたくの会長は誰ですか』と聞かれた時、名前を言って誰もが知ってる人が理想的なんです。そういう意味じゃ小遊三師匠が適任だったんですが、僕がやることになっちゃって。ただ、就任した翌年にはコロナが蔓延して、パーティーや会合は密になるからと中止になることが多かったので助かりました」
就任と同時期に結婚を発表したのには驚いた。なんと、昇也たち弟子も知らなかったという。
昇也「僕は『笑点』で発表したのを見て知ったんです。兄弟弟子にグループLINEを出したら、皆も知らなくて、『マジ?』とか、『相手は芸能人?』といった返信がありましたから」
そこまで秘密にしていた訳は?
「落語家はおしゃべりだから、1人にしゃべっちゃうとすぐ広まるでしょ。それで内緒にしてたんです」