BTSは“普通の男の子”になりたかった…プロパガンダ的存在に辟易「1年前から布石はあった」

公開日: 更新日:

 世界的な人気を集める韓国のボーイズグループBTSが14日、ユーチューブ公式チャンネルで活動休止を発表した。リーダーのRM(27)は「BTSは(2020年にヒットした)『Dynamite』の頃までは自分の手のひらの上にあったけれど、今はどんなグループなのか分からなくなってしまった。韓国のアイドルシステムは人として成熟するための時間を与えてくれない」と心の内を明かした。

 発表の翌日には所属事務所HYBEの株価が約24%安を記録するなど韓国経済をも揺るがす大事件になっている。折しも10日にアンソロジーアルバム「Proof」をリリースしたばかり。渋谷ハチ公前に張り出された巨大ポスターの前は聖地化。韓国で今月と来月にライブが予定されているため、いずれ日本でもライブが開催されると期待が高まっていただけに日本のファンにとっては青天の霹靂。ネット上では“悲報”の文字が飛び交った。

文前大統領のプロパガンダ的存在に辟易

 日本国内での韓国エンタメプロデュースに携わり、K-POP業界に精通するタレントのローバー美々氏がこう言う。

「実はここ1年、布石はありました。写真集を発売しないと公言しながら、韓国版の再販写真集が立て続けに発売されたり、BTS担当を長く務めていたレコード会社の方が担当を外れていたり、体制が変わっていたので、私は来日はないと踏んでいました。

 もともと特別扱いされるのを嫌うBTSは兵役を志願。ところが大統領特別使節に任命され、優等生のBTSゆえ文在寅大統領(当時)のプロパガンダ的存在になってしまい、徴兵免除の話まで浮上し、韓国のエンタメ国策や政治を背負う存在になってしまった。

 しかしながら、昨年9月に国連総会でパフォーマンスを披露後、コロナに感染。ビルボードは4冠でも、グラミー賞はノミネートだけで受賞できず、アメリカの“見えない壁”に阻まれたのです。新曲MVでは、少年の格好をして『僕たちは少年の頃に音楽が好きだっただけ』と周囲の重圧に息苦しさを感じる後ろ向きな歌詞をつづっています。

 兵役問題、メンタル的な疲れ、そこに政権交代で大統領が代わり“文政権の呪縛”が解けたので休止を発表したのだと思います。今後はソロ活中心と発表しているので、ファンに寂しい思いをさせないよう、順次兵役に行くのでしょう」

 BTSも“普通の男の子”に戻りたかったようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  1. 6

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  4. 9

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  5. 10

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…