のんを直撃!「自分は創造する人」と再確認、熱量渦巻く芝居をしたい
渡辺えりさんからのダメ出し
──舞台は、「あまちゃん」で共演した渡辺えりさんからのオファー?
「はい。えりさんの舞台はいくつか見ていて、私も面白いなあと思っていましたが、自分の芝居が客席に届くのか、長期間を乗りきれるのか不安で、舞台へのハードルを感じていたんです。いざやってみたら、思っていた以上に大変で、1人10役でしょう。早替えが多いので息つく暇もない。もちろん、トイレにも行けないし(笑)」
──初演でやり残したことは?
「前回、えりさんに『感情を垂れ流してるような激しさが欲しい』と言われました。それは主人公の井上由祐という青年が自分には才能がないとすごく悔しがるシーンがあるんですが、私は彼の内面を複雑に見せようとしてしまうらしくて、えりさんからはそれがクールに見えるみたいで。今回は、えりさんの言うような、抑えきれない感情がほとばしる熱量渦巻く芝居ができたらいいなと思います」
──渡辺えりさん、小日向文世さんからはどんなアドバイスを?
「普段はえりさんは優しいし、小日向さんも冗談を言って和ませてくれるんですが、舞台上の集中力、瞬発力は半端なく凄いんです。静かなシーンや笑えるシーンでもめちゃくちゃ“引力”があって、相手役がまばたきできないくらいの強烈な“引力”なんです。私もそれくらい集中力のある役者になれればいいなと思います」