知られざる「ジャニーズ前史」にぼくは大興奮。まさかこの対談で「憲法9条」というワードが出てこようとは。ヒットを仕掛ける商売の血が騒ぎ、ついつい「新刊の書名は『ジャニーズと自衛隊』、いや『9条とジャニーズ』でもよかったのに」なんて軽口をたたく始末。
それをとがめるでもなく涼しげな表情で対応した周東さん。誇張や演出とは無縁の淡々とした口調に、たとえ芸能界のネタでも下世話に転じないその道のプロとしての矜持(きょうじ)を感じた。このクールなたたずまいは最近もどこかで見たぞ。誰だっけ。「あ!」と声が出かけた。旧統一教会について語る鈴木エイトさん、なのだった。