西川貴教ますます高まる「滋賀県知事」待望論 イナズマフェス中止決断でも“地域”目線
ひょうたんから駒となるのか。21日、都内で行われた「日めくりカレンダー まいにち、西川貴教」(小学館)発売記念記者会見に登場した歌手の西川貴教(52)。
西川といえば、17日から19日に滋賀・烏丸半島芝生広場で開催した「イナズマロックフェス2022」最終日を台風14号の影響で中止したばかり。18日に福岡・ペイペイドームで決行した、矢沢永吉(73)コンサートが帰宅困難者続出でブーイングに終わり、イナズマとの比較が報じられるなどフェスの“中止か決行か”が話題になっていた。西川は「複数のアーティストをお招きして、地域の方と作っているので、まったく判断の基準が違う。僕だけならまだしも地域の方々を変な形で矢面に立たせないようにしていただきたい」と中止の理由を語った。
イナズマは09年にスタートし14年目。西日本最大級の野外フェスかつ、滋賀県とタッグを組んで成功している珍しいイベントでもある。役所の人間と折衝しながらイベントを成功させ、黒字化させた西川の手腕は高く評価されており、かねて滋賀県知事待望論が浮上するのももっともな話。イベントでは「ないですって! シャレでね『バーチャル知事』なんて番組やってますけれども、僕自身はまだまだ表現者として突き進めたいことがある」と語ったが、芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「フェス中止は、常に周りに気を使う西川さんらしい決断。西川さんが頻繁に口にする“地域”という言葉が意味する、地元だけでなく近県も含んだ視野の広さ、共存の概念といい、政治家以上に政治家的資質を持ち合わせているのでは」
次のステージが楽しみである。