“国民的歌姫”中島みゆきサブスク解禁でますます変わる音楽業界…残る大物は山下達郎のみ

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 頑固な職人肌のミュージシャンである達郎らしい発言だが、その妻である竹内まりや(67)の楽曲はすでにサブスク解禁されており、普通に聴き放題で聴くことができる。

■サブスク解禁で新たなリスナー開拓も

 一方、NHK紅白歌合戦では、2019年から、出場歌手の選考に、サブスクの人気曲を独自に調査し、判断材料としている。中高年世代が全く知らない“サブスクで○億回再生!”などという、若者狙いのキャスティングもすっかり定着した。

 音楽評論家の富澤一誠氏はこう話す。

「中島みゆきさんも考えるところはあったと思いますが、時代の流れもあり、決断したということでしょうね。みゆきさんの楽曲は、純文学的で、高い芸術性を保ちながら、大衆性も兼ね備えており、シングルはほとんどヒットしています。レコード、カセットテープ、CDの時代を経て、長らく多くのファンに支持されてきましたが、サブスク解禁によって、若い人たちなど、新たなリスナーを獲得することは間違いありません」

 希代の歌姫のサブスク参入で、音楽の聴かれ方はますます変わっていきそうだが、山下達郎が指摘する通り、ミュージシャンの利益を十分に確保できなければ、新たないい音楽は生まれないという別の問題もありそうだ。

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