池内淳子編(3)「花影」にみる“文壇”という特殊な世界の闇…文士たちが水商売の女を弄ぶのが普通だった
随筆家の白洲正子は男たちとは違った視点から、坂本睦子を見ていた
愛を求めてさすらう、夜の銀座に生きた女性・葉子を描いた、池内淳子主演の「花影」(1961年)。誰からも本当に愛されない彼女は自ら死を選ぶが、鈴木敏夫はそこにかつてあった“文壇”という特殊な世界の闇を見た。
「葉子のモデルになった坂本睦子さんは、いわゆる“文壇バー”の花形ホ…
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