美貌だけではない藤原紀香の変わらぬ努力 細かな気配りで“スーパー梨園の妻”と呼ばれるまでに
彼女は、その時にできる最高のものを見せたいのだろう。片岡愛之助と結婚したのが2016年で、当時、業界では「まったく知らない世界の“梨園の妻”となって大丈夫か」といった声が噴出したものだ。しかし、彼女は結婚してしばらくは仕事をセーブし、妻としての役割を優先。梨園の妻の役目を心得た振る舞いをしていった。
聞けば、結婚前から改めて書道を習い、ひいき筋などへ送るお礼状は達筆として評判になっている。さらに、愛之助の舞台の初日、中日、千秋楽では着物姿で挨拶して回るのだが、ひいき筋の名前や近況は完璧に頭に入れているという。人間国宝などの歌舞伎の重鎮への手紙も欠かさず、そういう細かな気配りから今やスーパー梨園の妻と呼ばれているらしい。また、本人のネームバリューもあって、彼女がさばくチケットは多いのだ。
何事に関しても努力を惜しまない。その瞬間、瞬間に最高の状況を目指したいのか、そのための準備を怠らない。彼女のことを知るたびに僕は頭が下がる思いになるのだが、それが若い頃に見た彼女とまったく変わらないのだから、うれしくなる。