つんく♂が「アイドルオーディション」から導き出した《最終面接を通過する》2つの条件
最終面接で決め手となる2つのポイント
そのうえで、合否を分ける決め手が2つあります。
ひとつめは「情熱量」です。僕はこれまでまったく経験のない子もたくさん合格させてきました。そのときの基準は「情熱量」でした。グループの中で喜びを分かち合ったり、芸能界の中でよきライバル関係を維持しながら、もまれ戦っていくことができるタイプなのか。そういう熱量を判断していたように思います。
何かを成し遂げるには、「熱い情熱」が必要です。多少ウザくても、スベってもいいんです。これは、企業の面接でも同様です。「この会社に入りたい」「入社したら〇〇がしたい」という熱い気持ちがあれば、多少のハンデは跳ね返せるのではないでしょうか。
2つめは、「柔軟性(聞く耳)」です。これは意外に大切なポイントです。急に振られた質問や課題に対して、臨機応変に答えられるかをチェックします。
面接中には、面接官が長めのトークをしたり、ちょっとしたアドバイスをする場面もあります。そのとき、きちんと話を最後まで聞いて、「へ~、すごいですね」「やってみます!」「もっと教えてください」と言える子は◎。世間の一般的なおじさんは、「僕の高校生のころはね……」「昭和の頃はこんなのが流行ってさあ……」みたいに、長ーい話を始めてしまうこともあります。そんなときも、うなずきながらじっくり話を聞いてあげてください。つまらないと思っても、「何かヒントを得てやろう!」くらいの柔軟性で対応すれば、面接結果は大いに変わってくるでしょう。あ、将来は話のクドクド長いオトナにはならないでくださいね(笑)