八代亜紀さんの“すっぴん美貌”に驚かされた 取材終わりに目の前で化粧を落としてくれ…
また、八代さんは画家としても知られていて、40代から主に油絵を描くようになり、1998年からはフランスの「ル・サロン」展に5年連続で入選し、日本の芸能人としては初めてそこの正会員となった。何度目かの入選の時だったか、取材で僕が「描きかけの絵や過去の作品も見せてほしい」と頼んだところ、「運べないので自宅に来てくれるならOK」という返事だった。期せずして“プチお宅拝見”までさせてもらったわけだ。この時も八代さんは、うれしそうだった。
そんな八代さんのやさしさに甘えて、インタビューもほぼ終わったところで、かなり無理なお願いをしてみた。当時、彼女は「厚化粧だ」と言われたり、逆に「いや、すっぴんでも変わらない」と言われたりもしていたので、「本当のところはどうなのか?」と実に失礼なことを尋ねたのだ。そうしたら、ご本人は大笑い。もう他に撮影がないことを確認した上で、「じゃあ、ちょっと」とドレッサーの前まで案内してくれた。
やおら化粧落としのクリームを塗って、「どうですか?」と聞いてきた。もちろん、つけまつげは取ってはいるが、地のまつげも長く、目もクリッと大きくいつもと変わらない。正直、すっぴんの美しさには驚かされた。
本人も自信があったのだろう。その後、やはりすっぴんでCMにも出ていたものだ。そのきっかけといったら何だが、テレビで化粧をしない姿を見せてくれたのは、僕の取材が初めてだったろうと思っている。合掌。