初のM‐1連覇を目指す? 令和ロマン高比良は最短距離を導き出し努力惜しまぬ戦略家
ウエストランドの井口から「令和ロマンの分析うざい」(日本テレビ系「フットンダ王決定戦2024」23年12月31日)などと度々イジられるように、高比良は「M-1」をはじめ、さまざまなことを「分析」している。そうやって物事を客観視し始めたのは、なんと幼稚園の頃からだった。
彼が通っていたのは、いわゆるスーパー幼稚園。百人一首、論語、英会話、小説……と叩き込まれた。もうそこで「人間」ができあがってしまったという。小学生になると、自分を客観視し、身長など容姿が劣っていることを冷静に見極める。このままではイジメられる。イジメられないためにモテれば、クラスの一軍になれる。足が速ければモテると戦略を練り、家の前を何度も全力で走って、実際に足が速くなったのだ。
学校での立ち回りも、うまかった。
「さじ加減を読むのが得意なんですよ、僕の能力として。この先生はこういうのが好きなんだろうなみたいな」(シンコーミュージック「OWARAI AND READ」005=23年5月17日発売)
ひとたび戦略を立てれば、その最短ルートを導き出した上で努力は惜しまない。優勝から半年以上前のインタビューで「今年は決勝には絶対行きます。それはもう自分のプランとして決めちゃったんで」(同前)と宣言していた高比良。きっともう彼は、前人未到の「M-1連覇」すら、プランに入れているに違いない。