「離婚しない男」真の主役は小池徹平! 子犬顔でイメージ覆す“性欲モンスター”を絶賛怪演中
小池は、2001年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞して芸能界入り。俳優歴22年で、16年まではウエンツ瑛士(38)と音楽デュオ・WaTとしても活動していた。舞台、映画、ドラマで経験を重ね、16年には優れた芸術家らに与えられる「第42回菊田一夫演劇賞」の演劇賞を受賞。俳優としての業界内評価はいい。
そんな小池が同作で見せるのは“怪演”と呼ぶにふさわしく、これまでの鈴木作品で欠かせない重要なファクターだ。17年の「奪い愛、冬」(テレ朝系)では水野美紀(49)、20年の「M 愛すべき人がいて」(同)では田中みな実(37)がそれに値する。濃厚キャラにしてオーバージェスチャー、セリフのなかにキラーフレーズが詰め込まれ、当時のツイッター(現X)のトレンド入りを意識した制作意図が見て取れた。今作でそのポジションを与えられた小池は、「ギャップがスパイス」とエンタメライターの伊藤雅奈子氏は分析する。
「WaT時代に見せていた超さわやかイメージと童顔は、のちの俳優キャリアで弊害になった時期もあったそう。でも、今作ではそれが極上のスパイスとなっている。子犬のようなかわいい顔なのに性欲モンスター。美形なのに、相手の羞恥心をあおる変態フレーズが天才的。元来のイメージと対極にいる役柄だからこそ狂気性と怪物性が何倍にも増す。適役といえるでしょう」
すでに撮了しており、小池は1月28日まで東京・明治座で上演されていた舞台「西遊記」に三蔵法師の役で出演。それでも、つきまとうイメージは断然「マサト」だろう。