“朝の顔”として活躍する博多華丸・大吉を見るたび、初めて会った頃の素朴な2人を思い出す
私が初めて2人に出会ったのは1995年ごろだったかと思います。当時の福岡事務所から「芝居(吉本新喜劇)に華丸大吉いうのを出したって」と依頼があり、その週の台本の担当が私でした。
「最初の方で大阪に観光に来た大学生かなんかで書いたって」と、渡されたのはプロフィルのみ。声すら聞いたことのないコンビでしたが写真を見て「男前のコンビやん」というのが第一印象でした。
初対面は前日の稽古で、新喜劇メンバーに会う前に「福岡事務所から参りました、博多華丸・大吉と申します。よろしくお願い致します」と挨拶に来てくれました。
「本多です、よろしくね。博多弁で元気にやってくれたら大丈夫やから」とかなんとか言ったように記憶しています。
本読み、立ち稽古と遠慮気味にしていましたが、舞台稽古では大きな声で新喜劇メンバーとやりとりをしていました。稽古中、セットを興味津々に見ていた2人が印象に残っています。舞台ではハツラツと務めてくれましたが、2人と仕事でからんだのはあとにも先にもこの1週間だけ。