追悼・今くるよ コンビで売れっ子になった“運命の日”を振り返る時、いつも語っていた言葉の重み
いつも最後は、「あの時(花王名人劇場=関西テレビ=でうけたコンビだけが放送される。うけなかったら漫才をやめると決めて挑んだ舞台)、くるよちゃんがお腹叩いてなかったら今日はないねんさかい」と、いくよさんが言えば、くるよさんが「ホンマによう叩いたな。なんの打ち合わせもなかったのに、なんやったんやろな? 漫才の神様が叩かせてくれはったとしか思われへんわ。一生懸命にやってたらええことがあるいうことですやんね、センセ」と私に言い、「せやから、私らは一生懸命漫才せなあかんねん」と涙ぐんでおられました。
運命の日を境に一躍超売れっ子になられたおふたり。どんなに忙しくて、疲れていても舞台に立てば全力投球。天国に召されたくるよさんは、またいくよさんと“天職”の漫才をされることでしょう。