松本人志TV復帰絶望的で「お笑い第3世代」の明暗クッキリ…人気を二分したウンナンとはギャラでも大差

公開日: 更新日:

ギャラランキングでも大差

 そんな中、発売中の「フライデー」が、「MC芸人 最新『極秘ギャラリスト』で分かった“本当の実力者”」なる記事を掲載している。

 記事はある大手テレビ局が作成した、今年9月末時点でのギャラの相場をランキング化したものだというが、1位は内村光良(60)、2位は南原清隆(59)と、ウッチャンナンチャンが仲良くワン・ツー。そのギャラは、ともに「300万~」となっている。

 すっかりピンでの活動が定着している2人だが、ウッチャンナンチャンといえば、80年代後半、ダウンタウンとは「お笑い第3世代」として人気を二分したのは周知のとおり。その浜田は、今回のランキングでは16位(120万~)、松本は25位(70万~)に沈んでおり、大差がついた格好だ。

 3年連続でNHK紅白の司会を務めたウッチャンに対し、騒動の渦中にある松本人志。彼我の差は見るも明らかだ。「松本人志とお笑いとテレビ」(中公新書)を上梓したばかりのお笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。

「もともとウッチャンナンチャンが共演者と調和して楽しげな空気をつくる“優しい笑い”をやっていたのに対して、ダウンタウンは独自の発想力とアクの強さで共演者と視聴者の側が試されるような“厳しい笑い”を実践していました。そんなダウンタウンに憧れてお笑いを始める人も増えていき、ダウンタウンは後輩芸人にとってカリスマ的な存在となったんですね」

 しかしそれが“痛みを伴う笑い”などと批判を浴びることも多くなってきた。ラリー氏は続ける。

「時代が移り変わるにつれて、厳しい笑いを貫くダウンタウンや松本さんに対して批判的な声も高まっている一方、優しいイメージのウッチャンナンチャンが司会者としても再評価されていました」

 そんな背景がある中で、今回の芸能史に残る松本の一大スキャンダル。ともに芸能界を生き抜いてきたかつての盟友でありライバルが、三十余年の時を経て、ここまで差がつくとは誰が予想しただろうか。

  ◇  ◇  ◇

 どうにも玉虫色感が否めない決着となった松本人志の訴訟取り下げだが、その真意は別のところにあるのかもしれない。●関連記事【もっと読む】松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?…では、その可能性について伝えている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇