キャスター小倉智昭さん77歳で死去…フジ「とくダネ!」仕事仲間が明かす素顔と闘病秘話
■「とくダネ!」スタッフが親睦できる場を
豪雪の北海道を取材し現地から中継した際は「行きつけの店があるから、そこでご飯を食べなさい」と小倉さんは電話でねぎらい、店のセッティングまでしてくれたという。「とくダネ!」では忘年会に旅行会、ゴルフコンペなどを開催し、スタッフ皆が親睦できる場をたくさんつくっていた。
「一見話しにくいイメージがありましたけど、実はとてもシャイな方であることがすぐに分かりました。こちらから話しかけるといつも穏やかで、スタッフに苦情などもほとんどなかったと思います」と続けた。平野さんと同じ芸能リポーターの小柳美江さんとのユーチューブ番組「河田町姉妹のおしゃべりワイドショー」に昨年出演したのは、小倉さんからの申し出であったという。
小柳さんが振り返る。
「あの時は少し体調が悪かったようで『歩くのがつらいんだよ』とおっしゃっていました。それで心配したのですが、インタビューが始まると2時間以上、あのいつもの独特の口調でたくさんのお話を聞かせてくださいました。私が一番印象に残っているのは膀胱を摘出した後のエピソードです。男性機能や排尿の大変さなど本当に包み隠さず話されて、驚きました。その後、番組を見てくださった同じ病気の方から『貴重なお話でした』と言われ、情報番組のMCとして、自分自身のことも全てさらけ出して伝えていこうという強い意志を感じたものです」