裕次郎とのデュエット実現 川中美幸が語るお酒の“効能”
この曲は87年7月に亡くなられた、石原裕次郎さんとのデュエット曲です。もちろん音源に私の歌を重ねての新たなレコーディング(オーバーダビング)です。
原曲は66年8月に発売されたのですが、本来デュエット曲なのに発売当時、「ふさわしい相方さんがいない」とのことでソロレコーディングされました。それが、そのままになっていて、28年後、晴れてデュエット曲として蘇ったわけです。
■「平成の銀恋」がキャッチフレーズ
今でこそ珍しくありませんが、20年以上も前はすごく画期的でした。そもそもこの企画は私が所属するテイチクレコードさんの創業60周年にあわせ、「記念作品をどうするか?」からスタートしたんです。
お昼すぎから役員さんを交えて企画会議。さまざまな案が提出されて喧々囂々でした。でも、どれも一長一短あってなかなかまとまらず、気が付けば日が暮れていた。それで気分転換を兼ねて夕食をとることになり、ある飲食店へ……。やはり時間が時間ですから、お酒も入りますよね。