著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

商業紙誌がスクープ写真をカネで買うのは本当に悪なのか

公開日: 更新日:

 写真週刊誌「フライデー」が、このところ毎週のように吉本興業の芸人と半グレ、暴力団との癒着を報じ、テレビのワイドショーなどを騒がせている。

 先日、新聞社系ウェブ雑誌の記者から電話があり、「ああいう写真は売り込みとする説があり、編集部は有料で写真を買っているという噂がある。どう思うか」と問い合わせがあった。

 私は答えた。「私は写真週刊誌の仕事をほとんどしたことがなく、内実は知らない。推測で物を言うが、写真を編集部に売り込むにも交通費がかかり、どのような写真か説明しなければならない。だから編集部はお車代名義か何かの形で、いくらかは払っているんじゃないか。だが、出版不況の時代だ。その写真一枚で企画が立つような写真でも、せいぜい5万、10万円止まりだろう」

 すると記者は、「写真をお金で買うのは問題じゃないか」と言いだした。ずいぶんおかしなことを言うと思った。そのとき、その場にいなければ絶対撮れない写真がある。それを持ち込んだ人がいるなら、有料でも感謝して使わせていただく。当然のことだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差