韓国芸能界の“枕営業”や“性接待”は本当に存在するのか?
韓国ではこれを認めず、権力者が事件を闇に葬ったという陰謀論を信じる人が少なくない。そんな人の期待に応えるように、19年3月にはチャンの後輩だった元女優が「性接待の目撃者」として名乗り出ている。だが、ほどなく詐欺や名誉毀損などで訴えられ、出版した手記のギャラと支援者のカンパを手に海外へ去ってしまった。
■デマや憶測もあるが「本物」もある
もちろん本物のスキャンダルもないわけではない。女性芸能人がSNSなどで「援助交際を持ちかけられた」と告白することはよくある。かと思うと17年2月には、在米韓国人実業家に韓国の女性芸能人およびその志望生の「遠征売春」を斡旋していた芸能事務所経営者らに、有罪判決が言い渡された。
一方で16年2月には、女優ソン・ヒョナの売春容疑に最高裁が無罪判決を下している。ソンは10年に実業家の男性から5000万ウオン(約440万円)を受け取り、性関係を3回持った容疑で起訴されていた。1~2審で有罪判決を受けた彼女は、ついに最高裁で無罪――つまり売春ではなく「純愛」だったとのお墨つきを勝ち取ったわけだ。 =つづく