<78>金子信雄は裸になった女優の上に生きたタコを投げた

公開日: 更新日:

 1988(昭和63)年3月、“副業”の料理番組で儲けたカネで、金子信雄は芝居を上演した。寺をホテルに改装した住職が客に女体盛りの料理を振る舞うという物語だ。その台本を書いたのが牛次郎である。

「ネコさんも人が悪いんだよな。千秋楽に楽屋で会ったら『きょうはよう、牛ちゃん、見ものだぞ』って、うれしそうに言うんだよ。でもさ、そのあと、しばらく見かけなくなって。みんなで『楽なのに、どこ行ったんだろうね』って心配してたんだ。ようやく姿を見せたのは本番の前。何事もなかったかのように芝居が始まった。で、いざ女体盛りのところになったらネコさん、生きてるタコを取り出して、横たわっている裸の女優さんの上にポンッて放り投げたんだよ。それで『ぎゃあーー』って、大騒ぎさ」

 金子は本番が始まるまで、このタコが逃げないようにひっそりと1人で見張り番をしていたのだという。

「ネコさんはこれをやるために、わざわざ朝イチで築地まで足を運んで、生きのいいタコを仕入れたんだよ。バカじゃねえかって、笑っちゃったけど、やられた方はかわいそうだった。まあ、切ったタコの足をもらった客は喜んでたから、舞台としては良かったのかもしれないけどな」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動