大腿骨頭壊死リスク4.4倍 毎日お酒を飲む人は歩けなくなる!?
「症状はまず、階段の上り下りや立ち上がった時などの膝周辺の痛み。半年から1年ほどたつと、股関節も痛くなります」
初期の段階では、レントゲンで異常が見つからない。股関節の痛みが生じてきた時点でもレントゲンでは異常が見つかりにくいが、MRIを撮れば、大腿骨の骨折部分が写る。
「大腿骨頭壊死は毎日アルコールを摂取している人ならだれでも発症する可能性はあります。もし、膝痛から始まって股関節も痛むようになり、レントゲンで異常が見つからない時は、股関節の疾患が専門の整形外科医を受診し、MRIを受けることを勧めます」
大腿骨頭壊死はもともと整形外科の領域の疾患だが、整形外科にはさらにさまざまな専門分野があるためだ。
<好発年齢は30~50代>
大腿骨頭壊死の治療はいくつかあり、どこの骨細胞が壊死したか、その範囲はどれくらいかで決まる。
「大腿骨は胴体と脚の継ぎ目として体を支えています。つまり、上半身の体重がかかる部分のうち、どれくらい壊死してしまったかで、治療が変わってくるのです」