うつ病長引かす「男性ホルモン」低下 数値下げない生活改善

公開日: 更新日:

 一方で、ほとんど改善しない患者もいる。久末医師らが調べたところ、うつ病の重症度や遊離テストステロンの値の低さとは関係していなかった。

「しかし、共通項がありました。テストステロンが効かない人は、抗うつ薬をはじめとするうつ病の薬をたくさん飲んでいたのです」

 LOH症候群とうつ病は、うつ状態、不安、イライラ、不眠、集中力・記憶力・性欲の減退など、似た症状がいくつもある。

 男性のうつ病には、LOH症候群の側面からの治療も有効なのではないか――。

 久末医師はそう考えており、さらに、「うつ病の薬をたくさん飲むことで、作用が強くなり過ぎ、テストステロンの投与で“引き戻せる”状態ではなくなったのではないか。うつ病の治療の早い段階でテストステロンを投与すれば、うつ病の治りがよくなるのではないか」とみている。

■筋肉量が増えれば効果的

 とはいえ、まずはテストステロンの値を劇的に下げない予防が重要だ。ポイントは4つある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動