論文あった スマホやPCの「電磁波」で精子は元気を奪われる

公開日: 更新日:

 スマホや携帯電話、ノートパソコンなどの電子機器を使うと、電磁波の影響で精子がダメになる――。職場や酒場で時々耳にする都市伝説だが、これをまじめに研究した論文が存在するのをご存じだろうか。

 アルゼンチンと米国の共同研究で「生殖と不妊」という医学雑誌に2012年に発表されたものがそれ。健康な男子の精子サンプルを取り、Wi-Fiに接続しているノートパソコンから3センチの場所に置き4時間電磁波の影響を受けたものと、電子機器のない別の部屋に置いたものを比較した。

 その結果、生存率では差がなかったものの、運動率ではノートパソコンを近くに置いた群は68.7%に対してパソコンを置いていない群は80.9%と統計学的に偶然とは言い難い差があった。また、ノートパソコンを近くに置くとDNA断片化も引き起こすことも判明した。

 これは、男性不妊の原因を調べたものではない。しかし、子作りを考えている人はノートパソコンやスマホを膝の上に置いてメールやネット検索しない方がいいかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動