J・フォスターも…人工授精で露骨になる女性の「精子選び」
夫婦以外の卵子や精子を使った非配偶者間体外受精を実施している「諏訪マタニティークリニック」(長野県下諏訪町)が話題だ。
同院では昨年末までの17年間に夫の実父から精子提供を受け、118人もの子供が生まれたという。無精子症など夫側の問題で子供を授からない場合、“少しでも夫と血のつながりのある人から精子提供を受けたい”“せめて自分の血のつながりのある子供を持ちたい”との夫婦の気持ちは分からなくはないが、いまの日本の風潮ではやはり特殊なケースだろう。
むしろ、注目すべきは他人の精子を注入器により女性の子宮に送り込む非配偶者間人工授精により全国で1万人以上の子供が生まれていることだ。不妊治療に詳しい産婦人科医が言う。
「非配偶者間人工授精を望む女性の多くは切実に子供を授かりたい不妊治療中のカップルです。しかし、“夫はいるが、優秀な男性の精子を提供してもらい優秀な子供を持ちたい”という女性や“そこら辺りの、ろくでもない男の子供を産むくらいならちゃんとした精子提供者から子種をもらった方がマシ”“男はいらないが子供は欲しい”というシングルマザー希望の女性や同性カップルなども増えています」