今回、100人もの医師により26時間にわたる手術が行われました。移植手術で最も重要なのはドナーとのマッチングで、宝くじに当たるのと同じくらい低い確率といわれます。今回のドナーは、血液型や体格、年齢や肌の色などがパトリックさんと適合し、手術後の拒絶反応もなく経過も順調とのこと。
近年、こうした顔の移植手術は医療テクノロジーとともに急ピッチで進化しており、アメリカ軍が研究資金を提供するなど、さらなる発展が期待されています。
▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。