「良い汗」と「悪い汗」は何が違うのか
汗の良し悪しって何で決まるのでしょうか? 秋津医院の秋津壽男院長が教えてくれました。
「いわゆる『良い汗』は、サラサラで気持ちいい汗。適度に運動した時や暑い時に、体温調節をするために出る汗です」
良い汗がサラサラなのは、水分が多くて皮脂と塩分が少ないから。一方、「悪い汗」は水分が少なくてネバネバしており、ニオイもあります。手で拭くだけでサッパリするのは良い汗、シャワーを浴びなければ気持ち悪いのは悪い汗です。
「悪い汗が出るのは、極度に緊張したり、運動をし過ぎた時です。どちらにせよ、体にとっては危険な兆候です」
適度な運動は良い汗をもたらしますが、度を越すと体が水分不足に陥ります。すると、血管が収縮して詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まってしまうのです。
「緊張してアブラ汗が出る」という時も、同じ状態に陥っています。そんな悪い汗をかかないためには、過度な運動を避けること、水分補給を欠かさないこと、緊張し過ぎないことが大切です。
「最悪なのは、水分をとらないでサウナに入ったり、サウナスーツで運動して無理やり汗を絞り出すこと。脱水症状に陥るだけで、何も良いことはありません」
汗をかくなら、適度に運動をして良い汗をかきましょう!