著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

だいたひかるさんは全摘 選択肢増やす医師への質問の仕方

公開日: 更新日:

 記事からは、がん告知によるショックで動揺している様子が見て取れます。診断直後は自殺率も高まりますから、動揺するのは当然。そういうときに、治療法や仕事のことなど生活の大切なことを焦って決めない方が無難。2週間くらい休んで頭を整理してから決めればいいのです。

 セカンドオピニオンを求めるなら、外科医ではなく、すべてのがん治療に精通している放射線科医に聞くこと。そうやって、「全摘以外の治療法はないか。乳房を残す可能性がある治療法はないか」と質問すれば、いろいろな治療の選択肢の中から納得できる治療法を選択できるのです。

 乳がん検診の対象は40歳ですが、フリーアナウンサーの小林麻央さんのケースのように、30代半ばでの乳がん発症は珍しくありません。30代でも、セルフチェックやパートナーと一緒にチェックすることが大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」