【脊椎脊髄病外来】第三北品川病院整形外科(東京都品川区)
「側弯症は脊椎が横にカーブする疾患で、思春期の女子に多く、軽症を含めると有病率は100人に1人といわれます。原因不明の特発性が約8割を占めます。このような“脊柱変形”は、加齢による『変性側弯』『神経筋性側弯』『先天性側弯』『神経線維側弯』などでも起こります。ですから、脊柱変形全般の診療にも特徴を出していきたいと考えています」
■夏からは最新機器を使った側弯手術がスタート
現在、側弯症の治療を受けているのは、5~18歳の約30人。
治療は、弯曲が25度以上45度未満では装具をつけて矯正し、弯曲が45度以上になると手術を検討する。背骨をスクリューとロッド(金属製の棒)で固定して矯正するのだ。手術の適応は全体の1割程度という。
「今年の夏休みシーズンから最新機器を使った手術を始める予定です。それは『O―arm(オーアーム)ナビゲーションシステム』といって、手術中にリアルタイムで透視画像や3D画像を撮影できる装置です。この機器を使うことで、これまで以上に正確な位置を確認しながら手術を行うことができるのです」