気付けば末期状態…症状ゼロの腎臓病で知っておくべきこと

公開日: 更新日:

 その理由として、十分な情報提供が患者さんに行われていないこと、さらに腹膜透析に熟練した医師や看護師が少ないことが挙げられる。

「さらに、診療報酬との関係などから、患者に腹膜透析の提案をしていない医師が多いことも挙げられます。ある調査では十分な情報提供が行われないために、患者は腹膜透析と双方のメリットを比較しないまま血液透析を受けていると報告されています」

 今回の診療報酬改定で療法選択に関する加算が充実した。医療者側も腹膜透析に関する情報提供を積極的に行うことが予想されている。

「アメリカでは十分情報提供を行うことで、50~80%の患者さんが血液透析ではなく腹膜透析を選ぶという調査結果も出ています。週数回、3~5時間かけて医療機関で受けなければならない血液透析よりも、24時間連続的に自宅でも外出先でも受けられる腹膜透析の方が自由度は高い。今後は病院側も積極的に情報提供を行うべきと考えます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値