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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

コロナ禍の影響は?減った「溺死」と増えた「老衰」

公開日: 更新日:

 以上は減った死因だが、もちろん増えた死因もある。もっとも増えたのが「老衰」だ。高齢で、とくにこれといった病気もないまま亡くなると老衰と判定される。昨年1~4月期の死亡数は4万1008人だったが、今年は4万3905人になった。2897人の増加である。

 とはいえ、これは単なる自然増だ。ここ数年間で見ると2700~2800人/年のペースで増え続けており、今年だけ際立って増加したわけではない。

 がんの死亡数も増えた。昨年と比較して1108人の増加である。コロナ禍が始まった当初から、がん患者の治療が遅れて死亡が増えると懸念されていたので、それが現実になったのかもしれない。

 だが、がん死亡数は次のよう推移しており、この程度の増加は、むしろ「例年並み」と言ったほうがよさそうだ。

●2015年 12万1669人
●16年 12万2988人(プラス1319人)
●17年 12万2504人(マイナス484人)
●18年 12万3055人(プラス551人)

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