<3>鼻水、咳、微熱…最初の異変から入院後高熱にうなされるまで
85歳の母と2人暮らしの私は今年55歳。知らぬ間に家庭内感染して母子で入院した。先に新型コロナの恐ろしさを知ったのは糖尿病を抱える私だった。
入院3日前の夜。くしゃみと鼻水、微熱が出た。この時期、微熱でもコロナが心配だ。そのため早く就寝した。
入院2日前の朝。熱が下がる。単なる風邪の症状だったか? 医師に相談すると、コロナ疑いのため、翌日にPCR検査を受けることに。同居の母と接触しないように自室にこもり、隔離した。
夜になり体温が37・7℃に。いよいよコロナか。自室隔離を続ける。母も37・4℃と発症の兆しが現れた。
入院前日の朝10時。病院発熱外来へ。隔離された建物の外の特設テント内でPCR検査、抗原検査、胸部CT検査、インフルエンザ検査を待つ。電気ストーブはあるが寒い。コートとセーターを着込んできてよかった。
医師が防護衣で到着。聞く所によると、通常業務にプラスαの業務であるとのこと。防護衣の着脱だけでも普段とは違う負荷がかかる。申し訳ないと思った。患者1人の検査でも厳重な感染対策。コロナ患者増、病床使用率が高い状況での医療崩壊を察した。