<3>鼻水、咳、微熱…最初の異変から入院後高熱にうなされるまで
17時。医師から連絡。母は90歳に近い高齢者で急な重症化もある。今日は水分をたくさん摂って、明日9時半にPCR検査するとのこと。
17時30分。母がPCR検査に行かないと抵抗。母の症状は発熱、鼻水、咳。1日遅れで私とまったく同じ症状だ。明らかに家庭内感染でコロナの可能性が高い。「命に関わる病。陽性だったら明後日から入院」と強い口調で説明し、母がしぶしぶ同意する。
コロナ感染予防のため「正しく恐れる」ということを実践していたつもりだった。しかし、感染した途端、「本当に正しく恐れた行動をしていたのか」と回顧した。もはや治療は医師に、命は天にお任せするしかない。まな板の上のコイだ。(つづく)