「バカ」「ちくしょう」と粗暴な単語を使う人ほど正直で誠実
ようやく仕事で一息ついて、お昼ご飯を食べに行ける。ところが、入った飲食店のスタッフの手際が悪く、なかなか料理が出てこない。ゆっくり時間を過ごしてストレスを緩和させるつもりが、かえって台無しになってストレスがたまってしまう。そして、思わず口汚い言葉を並べてしまう。
頭では言わない方がいいとわかっている言葉でさえも、人間は時として放言してしまいます。悪態をついたところで、何かが解決するわけではない、そしてまた自己嫌悪に陥る--。日頃から悪態をついたり、暴言を吐く癖のある人からすれば「は~、また余計な一言を口にしてしまった」と頭を抱えているかもしれません。
しかし、興味深い調査があります。マーストリヒト大学のフェルドマンらが、フェイスブックなどを介してアメリカ全土で行った大規模な調査(2017年)の結果、「野卑で粗暴な単語を使う人ほど、実は正直で誠実な傾向がある」ことがわかったというのです。
実験は、50を超えるフェイスブック上のステータス更新情報を持ち、30人を超える友人がいる7万人超の参加者を対象に行いました。