「脱マスク」で大事なのは屋外か屋内かではなく感染経路を考えた予防策

公開日: 更新日:

 岩室医師は一番の動機は今後欧米との社会経済活動を行うにはマスク着用は障害になると考えただけではないか、という。政府は水際対策で1日当たりの入国を上限1万人から2万人に増やす予定だ。

「そうなれば、屋外での脱マスクが進んでいる外国人と日本人との間でトラブルが頻発する可能性がある。日本ではマスクをしない人は感染対策をしない人という印象があるからです。しかも、顔の表情で相手の意思を読み取ろうとする外国人はただでさえ表情が乏しい日本人がマスクをしたままでいることに不安を覚える場合もある。新型コロナに感染しても重症化リスクが低くなってきたこともありますが、主な理由は外国人対策なのではないでしょうか」

 むろん状況に応じた脱マスクは賛成だ。気をつけたいのは、屋外でも新型コロナは感染する場合があることだ。

「過去にはバーベキューをしていたグループに集団感染が起きたことがありました。屋外とはいえ、飲食しながら大声で話せば、飛沫が飛び、直接あるいは料理を介してウイルスが人体に侵入しないとも限らない。当時、流行していたアルファ株やベータ株に比べてオミクロン株は感染力が強い。そのことを考えればシーンごとに考えて脱マスク議論を進めないと間違うのではないでしょうか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭