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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

オープンで外交的な人同士の会話はより良いアイデアを生み出す

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 人間は完璧な生き物ではありません。完璧を目指そうとすると、あれこれと考えてしまい、目の前にあるやるべきことにも手が止まってしまいます。それに、抱えている不安や心配が杞憂で終わることもあるでしょう。

 実際、ペンシルベニア大学のボルコヴェックらの研究(1999年)によると、心配事の79%は実際には起こらないことが明らかになっています。しかも、残りの21%のうち16%の出来事は、事前に準備をしていれば対処が可能ともボルコヴェックは説明しています。

 つまり、心配事が現実化するのはたった5%程度。もちろん、「不安や心配事は5%しか起こらないから安心です」とは言い切れません。しかし、不安のほとんどは現実には起こらない可能性が高いと考えると、心が軽くなりませんか?

 むしろ、不安を覚えているということは、「自分はきちんとできるかな?」という具合に、現状をしっかりと認識しているといえます。

 不安を覚えて当たり前です。完璧を目指す必要はなく、無駄があるくらいがちょうどいいのです。

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