戦争、病気、災害…年が明けてあらためて考えさせられた
いろいろな考え方があると思いますが、戦争はどうしても止めなければなりません。報道関係者は、戦地で、毎日、命がけで戦争の現状を伝えます。世界における日本の役割として、政府は戦争を止めるようにもっと動いていただきたいと思います。テレビで戦争の惨状を見ていて、現地の方々はとても気の毒に思います。
日本にいて、日本の自由さを感じます。やろうと思えば大抵のことができるのも日本です。文化庁長官の都倉俊一さんは「日本に生まれてよかった」を作詞・作曲しました。日本の四季の美しさと人の優しさを歌っていると思います。「この国に生まれてよかった」という村下孝蔵さんの歌も、やはり日本の美しさを歌っています。
日本に生まれてよかったとの言葉とは真逆に、「この国に生まれたるの不幸」という言葉がありました。都立松沢病院の玄関に刻まれている、100年前の呉秀三院長の言葉です。
「我が国十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の外に、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」
当時の日本は、精神病者監護法で精神病者を私宅監視、つまり、家族が座敷牢で監視することを認めていたのです。これは1950年に精神衛生法でなくなったのですが、日本の悲しい過去です。