著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

ねぎらってくれてありがたくて…母親の介護をする家族からの電話

公開日: 更新日:

「では、今週の金曜とかに改めて来て、そこで交換しましょうか」(私)

「そうですね、それでお願いします。カニューレを抜く時はヘルパーさんから難しいと言われていて」(娘)

「ご家族とはいえカニューレを交換するのは不安ですし、怖いですよね」(私)

 ですが次の日、慌てた様子でやっぱり交換してほしいと娘さんから連絡をいただくことに。

「家族がやらないといけなくなるので。家族がやるって大変だよね?って言ってくれたし。かなりストレスなんですよね。訪看さんも間に合わないし。私の妊娠中の体調に配慮した時間帯に連絡いただいているので。皆さんには申し訳ないなと思ったんですけど、昨日の時点で交換すればよかったって後悔も生まれるので、次回からは連絡した時点で交換してもらえれば。これは記録残しておいてください。つらい気持ちをご理解ください」(娘)

 電話口からも精神的に追い詰められていたことが伝わってきます。ですがご自身のお気持ちを吐露され、声の調子も心なしか和らいだと思ったその瞬間でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出