SNSで報告続々…不気味な雲は首都圏大地震の前兆なのか
やはり相次ぐ地震雲は今回の地震の前兆だったのか? 元東大地震研究所准教授の佃為成氏はこう言う。
「地震雲ができる背景には、地下の岩盤の異常があって、それによって水やガスが上昇して雲をつくる。相当な異常がないと地震雲は生まれませんが、茨城の地震はM5.5規模。地震雲を生むには小さい。今回は6年前の“3・11”の余震のひとつと考えます」
佃氏は地震雲が出た例として、1993年の北海道南西沖地震(M7.8)を挙げる。
「当時、直前に異常な雲が出現し、注目されました。周辺では地下水の温度上昇など、雲以外にも地震の前兆とされる自然現象が起きていました。いま目撃されている地震雲が前兆なら、M7クラスの巨大地震が起きる可能性があります」
もちろん、各地で起きている豪雨被害も気になるが、地震にも警戒した方がよさそうだ。