セレブ子弟集まる青学初等部に残る“ボスママ戦争”の後遺症
青山学院初等部
大学までエスカレーター式に上がれる私立小学校の中で「御三家」と称されるのは慶応幼稚舎、学習院初等部、青山学院初等部。子どものお受験を目指す父兄の間で垂涎の的となっている名門だ。この3校の中でセレブ家庭の子弟がもっとも集まっているのが、東京・渋谷区の一等地のど真ん中にある青学初等部である。
韓国5大財閥のひとつロッテグループを創業した重光武雄の長男・宏之と二男・昭夫も初等部から大学までずっと青学育ち。年子の兄弟が幼いころ、ロッテはチューインガムで当て、日本国内有数の菓子メーカーにのし上がった。育った自宅も渋谷区の高級住宅地にお城のようにそびえる大豪邸だった。近年はグループの経営権を巡って激しい争いを繰り広げ、関係は最悪の状態に陥っていっている2人だが、当時は一緒に仲良く、青学初等部に通っていたという。
■際立つ歌舞伎界OBたち
こうした超セレブが何人もこの名門小学校で学んできた。歌舞伎界にも青学初等部出身者は多い。特に格付けが上位の名家の子弟が目立つ。12代目市川團十郎と11代目市川海老蔵の親子。片岡孝太郎と片岡千之助の親子。5代目尾上菊之助と姉の女優・寺島しのぶ。本人は幼稚園から高校まで暁星学園、そして東大に進んだ香川照之(9代目市川中車)の長男・市川團子も青学初等部だ。ほかにも、6代目中村勘九郎、9代目中村福助、8代目市川染五郎など、挙げだしたらきりがない。