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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

“私立小御三家”から転落しかねない…学習院初等科の危機

公開日: 更新日:

「学校側の対応の拙さもあって、問題がずるずると長引き、初等科入学を目指していた父兄から敬遠されてしまった。愛子さま不登校が伝わった2011年度の入試(10年11月実施)では入学を辞退する合格者が相次ぎ、すでに発表していた補欠者だけでは定員をカバーできない事態に追い込まれた。翌年度以降もなかなか人気が回復することはなかったのです」と話す学習院関係者は「御三家から転落する日も遠くない」と悲観する。

■学校の評判をおとしめた麻生副総理

 学習院初等科の価値をおとしめている原因は、皇室から敬遠されだしたことばかりではない。出身者の中に、同校の教育を受けても大丈夫なのか、疑わせるような人物がいるというのである。その代表格は首相経験者で現在、副総理と財務相を務める麻生太郎だ。

 父方は福岡県筑豊の炭坑経営を出発点に、九州随一の財閥・麻生グループを築いた一族。母方の祖父は元首相の吉田茂だ。麻生は小学校2年まで筑豊の麻生塾に通った。父・太賀吉が炭坑労働者の子弟のために創設した学校だった。悪ぶりたがるのが麻生の持ち味とも言えるが、それはお山の大将だったこの時代に身についたものだ。小学校3年の時、上京。学習院初等科に編入した。

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