“私立小御三家”から転落しかねない…学習院初等科の危機
この麻生が学習院の評判を下げていると言われだしたのは首相時代。国会答弁で漢字をたびたび誤読したからだ。「踏襲」を「ふしゅう」、「詳細」を「ようさい」など、それほど難しくない熟語をことごとく間違えたのである。学習院初等科の先輩の三島由紀夫がもし生きていたら、大いに嘆くに違いない。同級生の一人は次のように話す。
「初等科で麻生さんの成績はいつもビリから数番目。特に国語と算数がひどかった。しかし、そんなことにはほとんど無頓着な様子で、勉強している姿を見た記憶がない」
算数のテストでは50点とれればいいほうだったという。数字が苦手だった少年が今や国の財務を担うトップにいるのだから、ある意味、大したものだ。
学習院にとってはマイナスの要素ばかりが目立っている状況だが、「最近、また人気が復活する兆しがあるのです」と話すのは大手学習塾の小学校受験担当者だ。
「学校側が志願者数など入試に関するデータを公表していないので、正確な数字はわかりませんが、ここ数年の倍率は7倍前後と見られ、以前の水準に戻っています。一連の騒動で人気が落ちたぶん、かえって狙い目と考える保護者が増えたのです。歴史と伝統に培われた学習院初等科の教育システムが優れているのは間違いないのですから」(同)