<31>編集者が恐れる柴田錬三郎に「小説で食えますか?」
高輪プリンスホテルを定宿とし、仕事場としても使っていた柴田錬三郎は、ほとんど笑顔を見せなかった。表情を崩さず「フォフォフォ」と声を発するのが、普通の人の「アハハ」と同じ。感情の起伏が表に出ないから、とっつきにくいと思われていた。原稿を取りに来ている編集者たちは、いつも緊張した面…
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