「天使になった子供たちを近くに感じたい」子を亡くした母親らが英国上空をスカイダイビング
英国で脳腫瘍に関連した病気で子供を亡くした母親たちが、慈善団体への寄付集めでスカイダイビングを行い、注目を集めている。
ベッドフォードシャー在住のルイーズ・フォックスさん(49)は、13歳の息子、ジョージ君が悪性脳腫瘍である膠芽腫と診断されたことをきっかけに、フェイスブックを通じて、同じような病気の子供を持つ親と交流し始めた。
ルイーズさんは7人の親と知り合いグループを作り、治療に関する情報を交換するなどしてお互いに支え合った。しかし悲しいことに2020~22年の間にグループの子供8人全員が亡くなった。
グループのメンバーは「脳腫瘍に苦しむ子供たちに何かできることはないか」と話し合い、脳腫瘍慈善団体「テッサ・ジョウェル財団」への寄付金を集めるためにスカイダイビングをすることを思い付いた。
8人は今年10月に初めて英東部ピーターバラで実際に顔を合わせ、5人がスカイダイビングを行った。スカイダイビングを選んだのは「天使になった子供たちをできるだけ近くに感じたいため」だという。グループの目標は10万ポンド(約1850万円)。これまでにクラウドファンディングの「JustGiving」を通じて7万770ポンドを集めている。
写真は8人の母親と子供たちだ。