著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

公開日: 更新日:

「合格者数の設定は担当者の腕の見せどころ」と話すのはかつて有名校で入試業務に携わった元教員。注目しているのは今年の開成の入試結果だ。「苦労している様子がうかがえる」という。中学定員300人に対し、合格者数は近年で最多の431人。3割前後が他校に逃げると想定している。

 併願校の1番手である筑波大付属駒場の今年の中学合格者は131人。その人数は開成合格者の定員オーバー分と一致するが、筑駒に合格した全員が開成を受験していたとは考えにくい。

「つまり、合格者のかなりの数が筑駒以外の学校にも逃げるということです。首都圏の私立男子校では圧倒的な実績を誇る開成も唯一無二の存在ではなくなりつつある。入試担当者の頭を悩ませる要素が格段に増えた」(前出の元教員)

 開成の合格を捨ててまで筑駒以外に入学するとしたら、どこなのか。

「息子は開成にも合格したが、結局、共学の渋幕(渋谷教育学園幕張)に行くことにした」と話すのは開成OBだ。自分の母校に子どもを通わせたい気持ちは強かったが、断念した。まず、アクセス。自宅は千葉市にある。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード