Xmasにランドセルを寄贈 “タイガーマスク(伊達直人)”は今…名刺には「社会活動家」と
■ランドセルを贈った子のひとりはこの春、大学生に
さて、河村さんが恵まれない子たちの支援を始めたのは、自身の複雑な生い立ちが背景にある。
3歳のとき、母親が病死。母親の実家の大分で、祖父母、母の弟、河村さんの兄弟と暮らしていた。
小学校2年のとき福岡県北九州市の父親の元へ。ところが、父親から「おまえはオレの実の子じゃない」と聞かされた。
「叔父や父親から、ボクだけ殴る蹴るの虐待を受けてきたのはそのためだったんだ、と知りました。『生まれてきてごめんなさい』と土下座して謝罪させられたこともあります。実は、母方の実家といっても、母は養女だったことが後にわかり、血のつながりは母方ともなかったんです。実の父親が誰かは今もわかりません。自分が何者なのか、知りたい気持ちはありますが、今は封印し、活動に専念したいと思っています」
高校卒業後に上京し就職すると、当時住んでいた足立区内の児童養護施設に毎月1万円の寄付を始めた。