アイ・オー・データ機器は金沢市の本社が被災…それでもすぐさま音声配信サービスを無料提供

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 1976年に創業した米アップル社。くしくも同じ年に創業し、最初の社屋がガレージ、しかもコンピューター業界という企業が日本に存在するらしい。

 パソコン周辺機器でおなじみのアイ・オー・データ機器(本社・金沢市)だ。創業時の工場は、細野昭雄社長の自宅1階のガレージだったのだ。社名の由来は、コンピューターにデータを入力するインプットの「I」、データを出力するアウトプットの「O」から来ている。先の能登半島地震で本社社屋に被害が出ているが、すぐさま「被災された自治体、町内会の皆さまに対し、被災地域における情報伝達の手段として、音声配信サービス『プラットキャスト』を無料提供いたします」(同社)と被災地支援に乗り出している。インターネットを利用した音声配信サービスで、臨時災害放送局として活用される。

 話を創業時に戻すと、北陸は夏は暑く、冬は寒い。電気ストーブをつけるとブレーカーが落ちるので、オーバーを着て寒さをしのぐ日々だったという。そんな厳しい環境に鍛えられ、成長を遂げたアイ・オー・データは、ユニークな商品を次々と開発していく。「CDレコ」は2014年に開発がはじまり、現在は6世代目。CDのスマホへの取り込みや再生だけでなく、スマホ端末内の曲(Android/iTunes楽曲)やサブスクの曲も無料アプリ「CDレコミュージック」1つで聴くことができる。

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