高速道路で負傷者を救出中に車激突…米フロリダ州の女性救急救命士に起きた悲劇

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 米フロリダ州で女性救急救命士(EMT)が仕事帰りに高速道路で交通事故に遭遇。車内の負傷者を救出していた際に、別の車に衝突されて亡くなり、全米から追悼の声が寄せられている。

 事故は11日早朝4時ごろ、同州マイアミ郊外のフォートローダーデールを走る州間高速道路号線で起きた。マイアミ・デイド救急車サービスでEMTとして勤務していたヤナイサ・プリドさん(23)はシフト明けにパートナーとともに帰宅する途中、前を走る車が衝突事故に巻き込まれた。

 ヤナイサさんはすぐに中央車線に停車して、車内にいた2人の救助作業を始めたが……後続の車2台が路上に止まった車を避けようとして衝突、そのうちの1台がコントロールを失い、ヤナイサさんを直撃。駆けつけた同州ハイウエーパトロールの職員によって死亡が確認された。

 パートナーも重傷を負ったという。

 事故は計6台の車を巻き込み、7歳の少年を含む3人がけがをした。

 友人がヤナイサさんの遺族のために、クラウドファンディング「GoFundMe」にサイトを立ち上げ、募金を呼びかけた。勤務時間外の無私の救急活動の最中に亡くなった若いEMTの悲劇に同情が集まり、19日現在、3万4600ドル(約520万円)が集まっている。

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