老舗料亭が認めた電子レンジOKの「西京焼き」誕生秘話 サン食品に聞いた
年間30万切れを売り上げ、楽天レビューが4.78と高評価の「西京焼き」が話題になっている。製造販売しているのが京都に本社を構えるサン食品。家庭で焼くことが難しい料亭の味をレンチンで再現できるとリピーターが続出しているのだという。
同社が西京焼きをはじめたきっかけは?
「1968年の創業以来、業務用の魚類切り身の卸業を行ってきましたが、その中で料亭との取引ができ、製造を請け負うことになりました。ただ、味の再現は困難を極め、味噌の選定から、魚種ごとに合わせた味噌の配合まで研究し、味噌のうまみが均一に浸透するように独自の漬け込み技術を開発したのです」(担当者)
焼き上げの際、魚に付着した味噌が「焦げやすい」ことが厄介な西京焼き。これは一般の家庭どころかプロの料理人にも悩みの種だ。
サン食品は、これを解決するために自動魚焼き機を導入するも、その日の温度や湿度によって焼き上がりが変化する西京焼きとのにらみ合いが続いたという。試行錯誤を繰り返した末、焼き色の美しい西京焼きの製造を実現。老舗高級料亭に認められ、現在も焼き上げまでの一貫した商品の納品を請け負っている。