名古屋芸大でドロドロ覇権争い…新学長は「赤坂サカス」生みの親、セクハラ疑惑は処分なし
外部弁護士2人を選任し、3月中旬、調査依頼をした学生とセクハラを受けたと訴える学生、来住氏、その場にいた職員らにヒアリング調査を実施した。
その上で、<処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない、との結論に至りましたことを、ご報告させていただきます>と結論付けた。
同大では今年3月に任期満了で退任する竹本義明学長の後任を巡り、ドロドロの覇権争いが勃発。大学を運営する学校法人「名古屋自由学院」が来住氏を起用したい考えを示していたのに対し、竹本氏は別の特別客員教授を推すなど対立していた。
昨年5月、学校法人側は竹本氏に「学内への侵入を禁止します」と通告し、職務停止と学内への立ち入りを禁止。7月には来住氏を新学長に選出したと発表した。一方の竹本氏は8月、効力の停止と損害賠償1100万円を求める仮処分を名古屋地裁に申し立てた。
■早大卒業後にTBS入社、推進部長に
新学長に担がれた来住氏とは一体、どんな人物なのか。1985年早稲田大理工学部卒後、東京放送(現TBS)に入社。08年には推進部長として、TBSの複合施設「赤坂サカス」の開発に携わった。21年から同大で特別客員教授を務めていた。