シェフが故・陳建一氏の店に通って習得した「麻婆豆腐」が絶品! IT企業がつくった“日本一の社員食堂”誕生秘話
福利厚生だからできるこだわり
なぜ飲食店が本業ではないのに、ここまでやるのでしょうか。その問いにSさんは、 「本業ではないからこそ、ここまでやれる」と答えます。というのも、本業の飲食店なら 家賃や人件費だけでなく利益も上乗せしなければなりませんが、社員食堂は福利厚生で利益を追求する必要がないので、原料費や人件費、光熱費などの諸費用を差し引いて赤字が出さえしなければ、いくらでもお金をかけておいしい料理を出すことができるからです。
ルーシーズは、JBSの社員の家族団らんの場であり、顧客を招いての宴席の場でもあり、そして、いきつけの店でもある。社員だけでなく、顧客や取引先からも「ルーシーズで食事がしたい、懇親会がしたい」といった声が多く挙がります。
「ルーシーズ」をつくったことで、社員食堂が運営される前の2013年と比べて23年は売り上げが4.8倍になりました。人的資本経営が企業成長に貢献した一例です。